如月の三枚看板
おばんです
先日、喬太郎師匠・文蔵師匠・扇辰師匠の落語を聴いてきました。
会場はほぼ満席でま〜すごい盛り上がりでした。
【演目】
◆橘家門郎:道灌
◆柳家喬太郎:小政の生い立ち
清水の次郎長と子分の石松はお伊勢参りの帰りに、浜松でバクチを打つ子供たちを見かけます。
その中の小柄な小僧が見事な腕前。
話をしてみると頭の回転の早く、とても賢い小僧で、次郎長親分と石松は驚くのでした。
後に次郎長親分の子分となる政吉のお話です。
大人相手に生意気なことを言う小政ですが、ちっともいや〜な感じに聞こえない。
小政と石松の掛け合いがとても楽しいかったです。
◆入船亭扇辰:一眼国
江戸には見世物小屋と呼ばれるものがありました。
庶民を飽きさせないためにはなかなか金儲けも大変です。
ある見世物小屋の親方は、各国を巡礼している僧侶にどこかに珍しいものがないかと問いかけます。
初めその話を断った僧侶ですが、親方の押しに負けて、一つ目の女の子を見たことがる話します。
この一つ目の女の子で大儲けしようと企む親方。
教えてもらった場所に行き、一つ目の女の子を連れ去ろうとするのですが、たくさんの一つ目の大人たちに取り押さえられてしまいます。
一つ目の国に入り込んでしまった二つ目の親分は、この国で見世物にされてしまうのです。
◆橘家文蔵:鼠穴
夢は五臓が疲れていると見るといいます。
さて、だらしない生活を送っていた竹次郎。
父親から受け継いだ田畑を売ることになり、都会で成功している兄を訪ねて田舎から上京します。
兄の店で奉公させてくれと頭を下げる竹次郎に、兄は商売をすることを提案します。
ところが、兄がくれた元手のお金はたったの三文。これではとても商売などできません。
竹次郎は米俵の上下を押さえるために使う「さんだらぼっち」を買い、これを全てほどいて小銭を通すさしを売りました。
お金が貯まったら今度は米俵を買ってそれをほどいて草鞋を作って売る。
こうして真面目に働くようになります。
朝から晩まで働き、商売は少しずつ大きくなり大成功。
お嫁さんと一人娘にも恵まれ、浅草蛤町に3つの蔵を持つほどの店の主人となるのです。
数年前に兄から借りた三文のお金を返すため出かけることとなった竹次郎ですが、この日は風が強かったので、火事に十分注意するよう鼠穴はしっかり塞ぐよう番頭に言いつけます。
自分の蔵が気になって仕方がない竹次郎ですが、兄は久しぶりの再会を喜び、ゆっくりしていくよう言われてお言葉に甘えることに。
ところが、夜中に半鐘が鳴り響き、竹次郎の蔵は火事で燃えてしまうのです。
竹次郎の商売は傾き、女房は病気になってしまい薬代もかかるため、兄に助けを求めるのですが、冷たくあしらわれます。
ついに、大事な娘を吉原に売ることとなり、その金を元手に再度商売をしようとした矢先、スリにその金を取られてしまい、もはや首をくくるしかない!ともがいていると...
「竹。起きろ。」
と兄に起こされる竹次郎。酔いつぶれて長い夢を見ていたのでした。
夢での出来事を兄に話す竹次郎。すると兄は...夢は土蔵の疲れだ!
まさかの夢オチの話ですが、この夢での出来事を演じた文蔵師匠は見事でした〜
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