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2019年2月

2019年2月24日 (日)

カレル・アンチェル

おはようございます

 

週末は本屋さんに行き、数冊の本を買いました。

 

その中の1冊は、カレル・アンチェルの本です。

 

 

 

アンチェルは旧チェコスロバキア出身の指揮者。

 

伊勢湾台風が日本を直撃した数ヶ月前に、チェコフィルとともに来日ツアーをしていたこともあります。

 

コンサートで得た金額の一部は義援金として寄付もしていたようですね。

 

 

 

私はドヴォルザークの新世界が好きなので、チェコフィルの他の指揮者や、他の楽団が演奏したCDをいくつか持っているのですが、数年前にアンチェルのCDを購入し聴いた時にはかなりの驚きでした

 

それは今までのCDからは聴こえなかった音が聴こえてきたためです。

 

聴き比べてみると確かに音は鳴っているのですが、アンチェルのものほどはっきりとは聴こえませんでした。

 

アンチェルの音楽は、なんというか、音のバランスがとても良く、複雑な曲も難しくは聴こえてこないような仕上がりです。聴いていてとても気持ちがいい

 

 

 

ところが、戦後、レベルの落ちてしまったチェコフィルを再び世界水準まで叩き上げた手腕を持つほどの実力を持っていたにも関わらず、彼に関する情報はとても少ないのでなぜなんだろう?と思っていました。

 

 

 

そのことがこの本に書かれていました。

 

彼は、裕福な家庭に生まれ、有名な音楽院に進んで日々研鑽を積み、新しい時代の作曲家の曲にも関心を持てた充実した時代を過ごします。

 

ところが、戦争が始まるとそれが一変。

 

ユダヤ人の血を引く彼はたくさんの苦難に遭い、その時代の波に翻弄され続けます。

 

ですが、音楽に対する情熱は生涯失うことはありませんでした。

 

詳細はぜひお手に取ってご一読いただければと思います

如月の三枚看板

おばんです

先日、喬太郎師匠・文蔵師匠・扇辰師匠の落語を聴いてきました。
会場はほぼ満席でま〜すごい盛り上がりでした。
 
【演目】
◆橘家門郎:道灌
◆柳家喬太郎:小政の生い立ち
清水の次郎長と子分の石松はお伊勢参りの帰りに、浜松でバクチを打つ子供たちを見かけます。
その中の小柄な小僧が見事な腕前。
話をしてみると頭の回転の早く、とても賢い小僧で、次郎長親分と石松は驚くのでした。
後に次郎長親分の子分となる政吉のお話です。
大人相手に生意気なことを言う小政ですが、ちっともいや〜な感じに聞こえない。
小政と石松の掛け合いがとても楽しいかったです。
◆入船亭扇辰:一眼国
江戸には見世物小屋と呼ばれるものがありました。
庶民を飽きさせないためにはなかなか金儲けも大変です。
ある見世物小屋の親方は、各国を巡礼している僧侶にどこかに珍しいものがないかと問いかけます。
初めその話を断った僧侶ですが、親方の押しに負けて、一つ目の女の子を見たことがる話します。
この一つ目の女の子で大儲けしようと企む親方。
教えてもらった場所に行き、一つ目の女の子を連れ去ろうとするのですが、たくさんの一つ目の大人たちに取り押さえられてしまいます。
一つ目の国に入り込んでしまった二つ目の親分は、この国で見世物にされてしまうのです。
◆橘家文蔵:鼠穴
夢は五臓が疲れていると見るといいます。
さて、だらしない生活を送っていた竹次郎。
父親から受け継いだ田畑を売ることになり、都会で成功している兄を訪ねて田舎から上京します。
兄の店で奉公させてくれと頭を下げる竹次郎に、兄は商売をすることを提案します。
ところが、兄がくれた元手のお金はたったの三文。これではとても商売などできません。
竹次郎は米俵の上下を押さえるために使う「さんだらぼっち」を買い、これを全てほどいて小銭を通すさしを売りました。
お金が貯まったら今度は米俵を買ってそれをほどいて草鞋を作って売る。
こうして真面目に働くようになります。
朝から晩まで働き、商売は少しずつ大きくなり大成功。
お嫁さんと一人娘にも恵まれ、浅草蛤町に3つの蔵を持つほどの店の主人となるのです。
数年前に兄から借りた三文のお金を返すため出かけることとなった竹次郎ですが、この日は風が強かったので、火事に十分注意するよう鼠穴はしっかり塞ぐよう番頭に言いつけます。
自分の蔵が気になって仕方がない竹次郎ですが、兄は久しぶりの再会を喜び、ゆっくりしていくよう言われてお言葉に甘えることに。
ところが、夜中に半鐘が鳴り響き、竹次郎の蔵は火事で燃えてしまうのです。
竹次郎の商売は傾き、女房は病気になってしまい薬代もかかるため、兄に助けを求めるのですが、冷たくあしらわれます。
ついに、大事な娘を吉原に売ることとなり、その金を元手に再度商売をしようとした矢先、スリにその金を取られてしまい、もはや首をくくるしかない!ともがいていると...
 「竹。起きろ。」
と兄に起こされる竹次郎。酔いつぶれて長い夢を見ていたのでした。
夢での出来事を兄に話す竹次郎。すると兄は...夢は土蔵の疲れだ!
まさかの夢オチの話ですが、この夢での出来事を演じた文蔵師匠は見事でした〜

2019年2月11日 (月)

レニングラード交響曲

こんにちは

毎日遅くまで仕事をしているもので、録画したものがたんまりとたまっているのでお休みの日は2作品くらいは減らすべく観ています。
その中に、ロシアの作曲家ドミトリィ・ショスタコーヴィチの交響曲を取り上げた番組がありました。
 
ピアノを弾く私ですが、ロシア作曲家の作品は弾いたことがありません。
ラフマニノフとかチャイコフスキーとかですよね。む...難しすぎます。。。
そして、ピアノ曲と比べるとオケ曲はいろいろ知っているとは言えません。
ショスタコーヴィチの曲は聴いたことがありませんでした。
 
ショスタコーヴィチは戦争の時代を生き抜いた人です。
彼の曲は、政治批判されたり、時には政治に利用されることもあったようですが、それでもたくさんの素晴らしい作品を書き、たくさんの人々に大きな影響を与えた人でもあります。
レニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)出身の彼は、戦争で故郷が戦場と化すことを悲しみ、市民を勇気付けるために交響曲を書いたとのこと。
それが、交響曲7番。今は「レニングラード交響曲」と言われています。
 
次のお休みを利用してCDを買いに行きました。
私、ヘッドフォンやイヤフォンで音楽を聴かないので今でもCDを買う人間です
お店には、いろんな指揮者、いろんなオケの収録されたヴァージョンがありました。
う〜ん。どれにするか迷う〜
散々迷った挙句、もう一度店内を見直してみたら、ゲルギエフ指揮のマリインスキー劇場管弦楽団のCDを見つけましたしかもマリインスキーレーベル、やった〜
 
で、ここんとこずっと聴いています
やはり難しい曲。そして、とても長い。。。
拍子も途中で変わりますし、強弱もかなり激しく高低差がある。
そういう音で進行してくんだ〜みたいな意外性もありました。
特に、第三楽章は大地が泣いているかのような悲しみを感じたのが、とても印象に残りました。
でも、好きですね
私の持っているCDの中ではかなりの異色ではありますが、お気に入りの曲となりました。

昇太師匠の独演会

こんにちは

少し前になりますが、昇太師匠の独演会に行ってきました。

 

演目

トーク:春風亭昇太

反対俥:立川生志

権助魚:春風亭昇太

伊予吉幽霊:春風亭昇太

花筏:春風亭昇太

 

某ドラマの撮影をやっているのですが、今回も悪い役なんですよ~と言ってましたが、その ON AIR が昨日あったようですよ。

(あたしゃ見てませんが...笑)

 

今回、権助魚が聴けて楽しかったです

夫の浮気を疑ったおかみさんは、飯炊きの権助を買収し、旦那様が何をしているのか探りを入れさせます。

おかみさんに言われた通りに旦那様のお出かけにお供する権助。

しかし、旦那様は権助が女将さんからの言いつけで付いてきたことをすぐに見抜きます。

今度は、旦那様が権助を買収し、おかみさんへの対応法を教えるのですが、権助はちょっと抜けたところがあり、旦那様に言われた通りに話すのですが、おかみさんにバレてしまうのでした。

 

伊与吉幽霊。これは初めて聴きました。

真夜中にふと目を覚ました八五郎。

部屋の中には親友の伊与吉がいました。でも何か様子がおかしい。。。

そう。伊与吉は幽霊だったのです。

船乗りとなった伊与吉は、不運にも船が沈んでしまうのですが、おっかさんのことだけが気がかり。

あの世に行く前に、一度おっかさんに会いたいと思い、自分で一人で家に行こうとしたが、息子の無事を願うおっかさんは、お経を唱え、お札を貼っているので幽霊となった伊与吉は家に入ることができず、八五郎を頼ったのでした。

八五郎に付き添いしてもらい無事におっかさんに会えた伊与吉。

おっかさんも会えてとてもうれしいと言います。

伊与吉がいなくなった後、八五郎にお礼を言うおっかさん。

おっかさんは伊与吉が幽霊であることをわかっていました。

随所に笑いを取り入れつつも、ホロッとさせる良いお話でした。

 

花筏。今年の初場所はいろいろなことがありましたね。

そんな中での花筏でした〜

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