マウリツィオ・ポリーニ ピアノリサイタル
おはようございます
三連休、みなさまいかがお過ごしでしたか。
わたしは、ポリーニのピアノリサイタルに行ってきました。
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◆プログラム
シューマン:
アラベスクop.18
アレグロ ロ短調op.8
ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調op.14
ショパン:
ノクターン へ短調op.55-1
ノクターン 変ホ長調op.55-2
ピアノ・ソナタ 第三番 ロ短調op.58
◆アンコール
ショパン:
スケルツォ 第三番 嬰ハ短調op.39
子守歌op.57
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前回、ピアノリサイタルに行ったのは2009年ですから約10年ぶりでした。
お名前から分かる通りイタリア人のピアニストなのですが、わりと小柄な方です。
背も丸くなり年相応に少し細身になっていましたが、演奏は素晴らしかったです

わたしは趣味の延長の音楽好きなので素人に近いのですが、わたしが持っているCDの音とは明らかに違うなぁと感じました

以前から、一音一音とても丁寧で、凛として、艶のある音を出す方なのですが、それにプラスしてやわらかさ(というより優しさ)が加わっていました。
うまく言えないけど、たくさんの旋律が音という言葉で歌っているとでもいうのでしょうか。
また、ペダルを深めに踏むのですが、主旋律ははっきりと聴こえていて、それを支える中低音がまったく別の役割を果たしている。
10本の指で奏でているとは思えない完成度でした

しかも、全部楽譜を暗譜していてびっくりしました

70代の半ばを過ぎているので、若いときと比べたらきついこともあると思うのですが、彼は音楽が大好きで、それをどんどん追求し、自分の身につけるために妥協せずに日々努力しているところが、かっこいいな〜と思いました。
思わず目が潤んでしまうことが何度あったかわかりません。
中にはほんとに泣いていらっしゃる方も見受けられるほどでした。
言葉にならないくらい、すぅっと響いてくる音楽ってなかなか出会えるものではないので、大きな拍手をたくさんさせていただきました

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