オレスタイル
おばんです
今年も運良く昇太師匠のチケットが取れたので行ってきました。
下北沢駅は行く度に変わって行く〜
でも、駅のまわりはまだまだいろんなものを発掘できそうな雰囲気が残っています。
こちらの独演会では、最近ではあまりやってない落語をやるので、珍しいものが聴けて楽しいです。
【演目】
◆オープニングトーク
◆春風亭柳好:大安売り
上方巡業から帰ってきたお相撲さん。
町の人に成績はどうだったのかと聞かれ、曖昧な返事。
男に頼まれ初日から千秋楽までの一番を話すのですが、結局は全て敗けたということを知ります。
品物をまける...つまり安くするとかけ、「四股名を大安売りにしたら」というサゲでした。
◆春風亭昇太:紙入れ ※柳好さんに稽古してもらったそうです。
お世話になっている旦那様の奥様と仲良くなってしまった男。
ある日、旦那様が外出だということで伺ったのですが、あろうことが旦那様が早く帰ってきてしまいます。
慌てて裏口から逃げる男。無事に逃げることができてほっとしたのも束の間...しまった!紙入れを忘れてきた!
翌日、おそるおそる旦那様の家を訪ねる男。
誰とできていたかはふせて、一連の流れを旦那様に話します。
ところが、この男と自分の女房のことだとは全く気づかない旦那様なのです。
◆春風亭昇太:マサコ
夏の風物詩といえばこわ〜いお話。
こわ〜い話を覚えようと友人の家に行く若者。
友人からマサコという女性のお話とその話し方のコツを教えてもらい、別の友人の家へ。
ところが、この友人は全く怖がらない。毎年聞く話だから既に知っているというのです。
そこへ怖がりの女の子が現れてお話を披露するのですが、話の途中で逃げ出してしまう女の子。
あぁ、あの子がマサコ!
◆春風亭昇太:抜け雀
仕事にも階級の高いもの低いものがあります。中でも駕籠かきというのが低い階級のお仕事だったそうです。
小田原の宿に一文無しとなった男がやってきます。
お金もないのに、6日間も宿に泊まり、朝からずっと酒を飲んでいる。
宿屋の主人は、宿代は帰る時でいいけど、お酒代だけでも先にいただきたいと言って様子を伺うと、男はきっぱりと「金はない」と言い切ります。
この男は絵師で、新品の衝立に5羽のスズメを描き、1羽で1両を払うから誰にも売ってはならんとだけ言い残し、一文も払わずに宿を後にします。
とんでもないおきゃくさんだったなぁと思っていた主人ですが、翌日、その男が泊まっていた部屋に入り、雨戸と障子を開け、朝日がさぁっと衝立を照らすと5羽のスズメが抜け出す光景を目にします。
雀たちは、お向かいの家の前でエサをついばみ、お腹がいっぱいになると絵の中に戻るのです。
これが町中で有名となり、遂にはお殿様まで見に来ることになりますが、諸事情によりまだ売れないのですと断ります。
ある時、老人が噂のスズメの絵を見にきました。そして、衝立の絵を見て、さっと鳥籠を書いて去っていきました。
宿屋の主人は、止り木でよかったのに、鳥籠を書かれてしまったと残念がるのですが、何年か経ち、あの絵師が宿に現れました。
絵を見た絵師は、鳥籠を書いたのは自分の父だと言います。
私はとんだ親不孝者だ。親を駕籠かきにしてしまった。
わたしが行った日は2日目でしたが、桂歌丸師匠がお亡くなりになった翌日だったこともあり、少しお疲れの様子が伺えましたね。
ですが、しんみりすることもなく熱海五郎一座の出来事を上手くまぜて笑いを提供してくれました。
このお仕事は、どんなことがあってもお客様を楽しませるのが大切なことなんだなぁと感じました。
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