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2008年11月 3日 (月)

馬って怖くないの?

先ほど、友人から「明治神宮で流鏑馬観てるよ、すごい迫力!」とのメールが来ました。私も数年前に馬事公苑で行われた流鏑馬を観た事があります。ものすごいスピードで鮮やかな衣装をまとった人馬が、疾走してくるんです。そして、的に矢を放つ…。的中すれば「おぉおお」と拍手喝采、外れれば「あぁぁぁ」とため息。普通の人は、馬は「ダーッと走る動物」というイメージがあるようです。だから、こんな事をたずねられる事があります。

「馬って…怖くないの?」

これ、結構難しい質問です…。なんせ馬って大きいですから。おそらく馬を怖いと感じる時って、馬から何らかの威圧感を感じた時や自分が予測しなかった行動を馬が取った時だと思います。例えば、彼らが蚊を追い払おうとしただけの行動が、人間にとっては恐怖の回し蹴りになります。彼らが何かに驚いて逃げようとしただけなのに、人間には馬が暴走したと思う事もあります。馬をなでようとしたら、かまれそうになった人もいるかもしれません。馬の性格は様々ですし、機嫌の良い時悪い時、調子の良い時悪い時というのが人間と同じようにあるんです。その馬がどんな馬なのかが理解できれば怖くないと思います。

「じゃ…落馬とかは?」

あるんだなぁ。でも、自分がバランスを崩して落ちたので馬のせいではありません。初めて落馬した時は、別の乗馬クラブで駈歩で落ちてしまい、しばらくスピード恐怖症になりました。速度のある速歩になると、気づかないうちに手綱を握っちゃうんです。今の先生にはすぐに見抜かれ、こう言われました。

-何度も落馬すれば怖くないって意見もあるけど、初めのうちは落馬はしない方がいい。恐怖心があるって事は、馬も乗り手に対して恐怖心を持つからね。そんな状態では人馬に信頼関係は生まれないし、上達も望めない。

私の場合は、しばらく他の乗馬クラブでの騎乗をやめるよう先生から言われました。レッスンは、常歩と速歩での方向変換と屈撓のさせ方が中心でした。駈歩は一切やらず、騎乗する馬はいつも同じ。でも、約1年経つ頃には、スピードに対する恐怖心もなくなり、おかげで他の馬にも乗れるようになりました。先の事を考えれば、長いようで短いリハビリ(?)期間でした。

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