乗馬レッスン(まえおき)
今は、昔と違って若い女の子も競馬場へ足を運ぶほどの競馬ブームですが、馬達の生きている世界はとても厳しいものです。TVに映っているのはほんの一握りなんですね。では、そうでない馬達が競馬界を引退した後どうなるかというと…乗馬に転向したり、地方の牧場に引き取られたりします。といっても、全ての馬がこうなるわけではありません。悲しい事に健康で怪我もしていない馬が、人工的にその生涯を閉じなければならないという事も多いのです。
私が行っている乗馬クラブはとても小さなクラブで、現在11頭の馬達がいます。そのうちのほとんどは会員さんの自馬です。わたしはボチボチ乗っているので、それ以外の馬に乗ることが多いです。そして、この馬達も、元は競走馬です。暴れ馬で引き取り手など考えられなかった馬、乗馬に転向したものの動きが悪く使えないという理由で生まれ故郷へ返された馬、新しい馬が入厩する事になったため追い出された馬…などなど。彼らが今の先生達に世話をしてもらうようになった経緯は色々ですが、どの馬たちも乗馬の馬としての素晴らしい力をつけてきました。
彼らを見ていると「出来なかったり失敗したら、またやり直せばいいんだな。」といつも思います。また、なんて逞しくて頭のいい動物なんだろうと驚かされます。日常生活であれこれと悩んでいた事がバカみたいに思えることなんてザラです。そして、馬達だけでなく騎乗者である私達をも、常にいい状態へと導いてくれる先生達には頭が下がります。本当にすごい人達です。
そうそう、馬との接し方は、人との付き合い方にも共通する事が多いですよ。なんていうか…距離の取り方というんですかね?『どの馬にも共通してこうするのがOK』とか『ここより先に踏み込んではダメ』とか『この馬にはこうする方がいい』とか…。それから、馬の調教を見ていると『新しい仕事のこなし方』や『効率よく仕事をする為のヒント』…みたいなものを見つける事もあります。
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